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コワーキング・スペースという言葉をご存知でしょうか。
コワーキングとは個人事業主の方などを筆頭に、場所に縛られない働き方を指します。
サンフランシスコを中心に始まったとされており、日本では2010年頃からコワーキングという概念が広まっていきました。
今回はその中でも今、注目しておきたい「GUILD」というコワーキングスペースについて詳しくご紹介していきたいと思います。
【GUILD】とは
GUILDとは、東急不動産株式会社が運営するスタートアップ企業向けスモールオフィス・コワーキングスペースです。
現在は、渋谷の道玄坂、渋谷と恵比寿の中間、渋谷の公園通り、そして青山の全部で4拠点を展開しています。
GUILDの目的は、スタートアップ企業が渋谷を中心に成長することを強烈に支援することで、革新的なビジネスが世の中に生まれることを促すだけではなく、それによって渋谷という街全体を盛り上げることです。

【GUILD】の特徴
とはいえ、「オフィス」であることに変わりはなく、「場」としてスタートアップ企業を支援するような特徴をいくつももっているのが、GUILDの特徴です。
拠点によってサービスの範囲は様々ですが、主に以下のような特徴を持っています。
内装・家具備え付け
GUILDはシリーズ全体として、レンタルオフィスと通常の賃貸オフィスの中間あたりに位置していると考えるとわかりやすく、そのうちの一つの特徴が、内装・家具備え付けという点です。
スタートアップ企業にとっては、成長していく過程で様々な量・質の内装造作・家具・什器が必要になりますが、移転するたびにそれを購入していては、「減価償却」を考えたり、引越しに手間取ったり、原状回復費用が重かったりと、メンテナンスが非常に面倒です。
そのあたりを解決してくれるのが、内装も既にかっこよくてしかも什器もついているオフィス。
成長に伴い移転を繰り返すスタートアップ企業にとっては身動きがとりやすく、企業の魅力とオフィスの柔軟性を一気に引き上げてくれます。

敷金3ヶ月
通常の賃貸オフィスを賃借するときにかかる敷金は、同規模のオフィスだと3ヶ月から6ヶ月ほどかかりますが、そこが最低限に抑えられているので、初期費用を削減でき、事業投資に資産を投下することが出来ます。
SOHO物件などでも初期費用を抑えることは可能ですが、しっかりオフィスを構えながらですと、必ずしも選択肢は多くありません。
共有の会議室
拠点によって無料な場合と有料な場合がありますが、有料な場合でも、12名1時間利用でたったの1,400円。
会議室を多用する企業様ですと、最終的に割高になる可能性がありますが、テレビ会議も増えてきた昨今、常時使用していない会議室のスペースに賃料を払うことがもったいないと考えるスマートな企業様も増えています。
特にスタートアップ企業様には多いのではないでしょうか。

水光熱費とWi-Fi使用料が賃料込(拠点によります)
レンタルオフィスや通常のオフィスを検討する際に、意外と盲点となるのが、水光熱費と通信費用。
手配も面倒ですし、朝早くから夜遅くまでガシガシ働くスタートアップ企業様には無視できないくらい負担がのしかかる固定費です。
セキュリティ面での配慮がしっかりなされたWi-Fi設備と月々いくら払うのかが固定されている賃料設定は、事業計画を練っていく中で非常に計算しやすいのではないでしょうか。
東急不動産グループとのコラボが出来る可能性
スタートアップ企業にとって、最も大切なことは革新的なビジネスを出来るだけ早く成長させることですが、そのためには資金力と人脈は非常に重要なファクターではないでしょうか。
東急不動産グループは、スタートアップ企業支援をするVCファンドを独自に抱えているだけではなく、東急不動産グループ自体とのコラボレーションを促進する「SHIBUYAスタートアップ100」という企画を打ち出していたり、他企業とのマッチング支援をしていたりしています。
大企業とのコネクションはスタートアップ企業にとってはかけがえのない成長ドライブになることでしょう。
「SHIBUYA スタートアップ100」についてはこちら
【GUILD】の入居基準
スタートアップ企業を支援という目的にかなうため、東急不動産が独自に以下のような審査基準を設けているようです。
- ベンチャーキャピタルや事業会社から出資を受けている等、第三者(親族以外)との資本関係を有する企業(金融関係からの融資は除く)
- 事業計画上概ね10年以内の株式上場や事業譲渡を目指しており、シード・アーリーステージ以上の企業
- 独自のサービスやプロダクトを有すること(開発中を含む)
また、対象外の職種としては以下が該当します。
・士業
・非営利組織
・フリーランサー
・クリニック
・サービス店舗(金銭の授受を行う業種) など
【GUILD】まとめ
日本のスタートアップ市場はアメリカなどに比べてまだまだ盛り上がりが少ないといわれていますが、その主な要因として、そもそもスタートアップ企業を支援するような様々なサービスが世の中に少ないということが挙げられます。
AppleやAmazonのような巨大企業もガレージからスタートさせた過去がありますが、日本には大きなガレージも、ガレージで仕事をしている会社に大きな投資をするVCも多くのないのが現状です。
東急不動産が運営するGUILDは、渋谷エリアに限定しているものの、AppleやAmazonのような企業がひとつでも多く生まれるような環境を支援する一つの大きな支援のプラットフォームといえるでしょう。
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